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2024/11/19
【プレスリリース】津田卓雄准教授(情報・ネットワーク工学専攻/宇宙・電磁環境研究センター)と、国立極地研究所、東北大学および産業技術総合研究所の研究グループは、2023年2月26日世界共通時19時頃に発生した磁気嵐によって、地球大気の最上部(高度500km付近)に存在するヘリウムが急激に減少する現象を世界で初めて観測しました。この現象は、スバールバル諸島ロングイヤービン(北緯78度)に設置された光学機器と大型レーダーの同時観測により明らかになり、磁気嵐発生後わずか1時間以内にヘリウムの減少が観測され、その後数日程度減少は継続しました。この観測結果は、磁気嵐の影響が地球大気の内部で「下から上」へと伝搬し、地球大気の外縁部で人工衛星や国際宇宙ステーションが飛翔する高度に予想以上の速さで到達したことを示し、社会インフラを支える「宇宙天気」の予報精度の改善や予測高度範囲の拡張に貢献すると考えられます。(詳細は以下のリンクに記載)
https://www.uec.ac.jp/news/announcement/2024/20241119_6635.html
2024/10/11
【プレスリリース】宇宙・電磁環境研究センターと、大阪大学の共同研究グループは、関東を観測している気象用二重偏波フェーズドアレイレーダによる降雨観測によって、外気温が0度以下になる高高度の雲内粒子の塊の観測と地上降雨量との関連性を明らかにすることに成功しました。高速かつ上空の高密度観測が可能な気象用二重偏波フェーズドアレイレーダを用いた観測結果を解析することによって、日本の夏季の非常に発達した積乱雲が作り出す高高度の粒子の塊が地上降雨量と関連があり、地上に豪雨が降り注ぐ数分前に検知できる可能性について示しました。今後は、予測が難しい短時間豪雨を時空間的に、より詳細に予測できることが可能になることが期待されます。(詳細は以下のリンクに記載)
https://www.uec.ac.jp/news/announcement/2024/20241011_6546.html
2024/09/27
【プレスリリース】電気通信大学大学院情報理工学研究科博士前期課程修了 伊藤ゆり氏(現 国立極地研究所 宙空圏研究グループ特任研究員 兼 総合研究大学院大学博士後期課程1年)、細川敬祐教授(情報・ネットワーク工学専攻)を中心とする研究グループは、ノルウェーのトロムソに設置されている全天型オーロラ撮像装置と、大型大気レーダーで観測されたオーロラや超高層大気の電子密度と、地球近傍の宇宙「磁気圏」で衛星観測された波動や電子のデータを比較することにより、点滅するオーロラ「脈動オーロラ」の形状、磁気圏から地球大気中に降り込んでオーロラ発光を引き起こす電子、および磁気圏における電子密度の管状構造「ダクト」の関係を明らかにしました。(詳細は以下のリンクに記載)
https://www.uec.ac.jp/news/announcement/2024/20240927_6517.html
2024/08/01
"What is an aurora? オーロラとは何か?Meet The Professor" 細川 敬祐教授(宇宙電磁環境研究センター 所長/ 情報・ネットワーク工学専攻)にわかりやすくオーロラについて語っていただきました。