SSRE Seminar -2025-
Date and time:
16:15-18:00, November 21 (Fri), 2025
Venue: Room number 513, 5F, West-2 building, Scientific topics: 今回は、吉田 智先生(気象庁気象研究所)による水蒸気ライダーの開発と線状降水帯予測精度向上への取り組みについて講演します。 Program: November 21 (Fri) 16:15-18:00 講演内容 Date and time: Venue: Room number 513, 5F, West-2 building, Scientific topics: 今回は、吉浦 伸太郎先生(国立天文台・水沢 VLBI 観測所)による宇宙再電離期を探る低周波電波観測と電離圏の影響について講演します。 Program: July 24 (Thu) 16:30-17:45 講演内容 Date and time: Venue: Room number 513, 5F, West-2 building, Scientific topics: 今回は、津田卓雄准教授(情報・ネットワーク工学専攻/宇宙・電磁環境研究センター)および安藤芳晃准教授(情報・ネットワーク工学専攻/宇宙・電磁環境研究センター)による夜光雲(やこううん)と呼ばれる現象の ひまわり衛星による計測、およびその数値的なモデリングについて講演します。 Program: February 20 (Thu) 16:30-17:15 講演内容 17:15-18:00 講演内容
The University of Electro-Communications, Tokyo, Japan.
参加登録は不要ですので、ご興味のある方はご参加ください。
講演「水蒸気ライダーの開発と線状降水帯予測精度向上への取り組み」
吉田 智(気象庁気象研究所)
線状降水帯は、狭い範囲に激しい降雨をもたらし、場合によっては大きな災害を引き起こすため、そのメカニズムの解明と予測精度の向上は重要である。線状降水帯を構成する個々の積乱雲は、大気下層から流入する水蒸気の潜熱をエネルギー源として発達するため、線状降水帯のメカニズムを理解するには、その水蒸気動態を把握することが不可欠である。我々の研究グループでは、水蒸気の鉛直プロファイルを連続的に観測できる水蒸気ライダーを開発し、さらに九州でこれらの装置を用いた観測を実施した。本発表では、水蒸気ライダーの開発内容や観測結果、さらにデータ同化の結果について紹介する。
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16:30-18:00, July 24 (Thu), 2025
The University of Electro-Communications, Tokyo, Japan.
参加登録は不要ですので、ご興味のある方はご参加ください。
講演「宇宙再電離期を探る低周波電波観測と電離圏の影響」
吉浦 伸太郎(国立天文台・水沢 VLBI 観測所)
宇宙年齢10億年以前の時代に宇宙を満たしていた中性水素ガスからは波長 21 cmの電波が放射されており、宇宙膨張によって 200 MHz 以下の低周波として観測可能である。この 21 cm 線の強度や空間構造を測定することで、宇宙最初の星や銀河の形成、再電離の進行、宇宙の熱史といった初期宇宙の物理を明らかにすることができる。現在、MWA などの低周波電波干渉計によって観測が進められており、今後 5 年以内には世界最大の干渉計である SKA による観測が開始される予定である。21 cm 線を用いた宇宙論・銀河形成研究は今後急速に進展すると期待されるが、信号は極めて微弱であり、銀河系やその他の電波源からの強い前景や系統誤差を正確に除去する必要がある。その中でも、地球の電離圏は観測に系統誤差を与える主要な要因の一つである。たとえば、電離層による遅延の変動により天体の見かけの位置が時間的・空間的に変化し、信号の除去や補正が困難になる。一方で、これらの電離圏による効果を逆に活用し、電波干渉計のデータから詳細な電離圏構造を調べる研究も進んでいる。本セミナーでは、宇宙再電離期に向けた 21 cm 線観測の最新の進展に加え、MWA によって最近検出されたプラズマバブルに起因する顕著な電離圏構造の観測事例について紹介する。
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16:30-18:00, February 20 (Thu), 2025
The University of Electro-Communications, Tokyo, Japan.
参加登録は不要ですので、ご興味のある方はご参加ください。
講演1「静止軌道衛星ひまわりによる夜光雲の観測」
津田 卓雄(情報・ネットワーク工学専攻 准教授)
静止軌道衛星ひまわりに搭載されている可視赤外分光計で取得される全球画像の端っこに注目することで、地球大気のリム観測が可能になります。本講演では、ひまわりによる地球大気リム観測を利用して、高度80-85kmに発生する夜光雲を観測する手法について紹介します。
講演2「太陽光散乱解析による夜光雲のパラメタ同定法の開発」
安藤 芳晃(情報・ネットワーク工学専攻 准教授)
本研究では、気象衛星「ひまわり」で観測された夜光雲の各種パラメタ(粒径分布、数密度、空間分布)を光散乱解析を用いて同定する手法を提案します。陽光の大気散乱をモデル大気でシミュレーションし、推定された太陽光強度を基に夜光雲からの散乱特性を解析します。単一波長での解析ではパラメタ同定に不確定性が生じますが、複数波長を活用することで不確定性を解消することが可能となります。