宇宙・電磁環境研究センター

研究分野・課題

センターが対象する研究分野は大きく4つに分けられます。

宇宙環境科学分野

 地球の約100 km上空から外側に広がる宇宙空間で起こっている電磁気現象の科学的解明と、その現象のモデル化を通した宇宙天気予報への応用を進めています。特に、オーロラが現れる極域電離圏における電気力学やその遠方に広がる磁気圏との電磁気的結合について研究をしています。11年周期の太陽活動度の上昇に合わせて、スバールバル諸島(ノルウェー)に全天自動撮像装置を設置し、極域電離圏のプラズマ環境の観測を行っています。

衛星通信環境分野

 GPS 衛星などから送信されている衛星測位電波の観測や電磁界シミュレーションなどの手法を通して、宇宙空間の電波伝搬環境の性質とその乱れの原因となる電離圏プラズマ現象を調べています。また、衛星とヘリコプタ間の通信の安定性を高める研究も進めています。衛星測位電波の観測は菅平宇宙電波観測所で行います。調布キャンパスに置かれている電離圏擾乱観測用短波送信局は、1太陽周期にわたる連続運用により貴重なデータを提供し続けています。

地球環境観測分野

 地球大気中の電磁気現象である落雷やそれに伴って上層の中間圏で発光するレッドスプライトと呼ばれる現象に関する研究を進めています。特に、電磁波観測ネットワークや人工衛星観測を通して、これらの現象の地球規模の性質を明らかにしようとしています。また、地殻変動に伴う電磁気現象に関する研究も進めています。

電磁環境工学分野

 私たちが普段生活している場所での電磁気的周囲環境の把握と各種電気装置のあり方を研究しています。多くの電気装置には回路基板が含まれており、それに対するノイズをいかに低減させるかが重要な課題です。磁界測定用プローブを実際に作り、独自の評価方法を提案しています。また、新たな電磁界シミュレーション法の開発にも取り組んでいます。

 各分野のより詳細な研究課題については、メンバーのページにある研究者プロフィールのページをご覧下さい。